新・医食同源 おいしい栄養医学ブログ

慢性疾患と栄養(食事)療法(2)

2018.02.02

慢性疾患は慢性炎症。毎日していることを見直す

これから皆さんと勉強していくことは、

まず薬、ではなく食べて治す医学です。

「慢性」ということはなかなか治らないってこと。

病状は多岐にわたります。例えば・・・・・・・

アレルギー症状、自己免疫性疾患(ぜんそく、リウマチ、関節炎)、糖尿病、血栓症(脳梗塞、心筋梗塞)、月経不順、過多月経、月経困難症状、月経前症候群、痴呆、不眠症、低体温、うつ症状

などなど、現在、多く見られる病気に関わります。

そもそもなんの病気であれ、何らかの原因があるはずです。
確かに原因が分からない場合もあるでしょう。

採血、CT,MRI、超音波検査、心電図などなど…何をやっても異常を認めない。
でも、確かに調子が悪い痛みなどがあるって患者さんもよくいます。

で、本題です。皆さんもうすうす気づいていらっしゃると思います。
この会の名前は「日本栄養医学食養協会」ですからね。
少なくとも、解決のひとつの糸口は毎日の食事にあるんじゃないですかってわけです。

でも、

いつも食事には気をつけているのに!
見てください!腸内環境に良いサプリ・食べ物をとってますよ!

でも、調子が悪い、よくならない、かえって悪くなる、原因も見つからない
なんてこともある。

ここで今までの話しを振り返りましょう。
慢性炎症。「慢性」ということは、現状、通常の治療で決定的な解決策がないってこと。

でも慢性ってことは、
毎日なにか悪いことしてるからなのでは?
毎日してることなら、素直に考えれば、「食事」が一番に考えやすいのでは?

毎日薬を飲んでます
サプリを飲んでます

でも、悪い食生活をしていて、症状が改善しないのって当たり前じゃないですか?

身体に良くないことをしていて、身体をよくしようというのは難しくないですか?
むしろ、薬やサプリを摂る前に食事を改善すべきではないのか、と
私たちは考えています。

慢性疾患の治療として食事療法は第一のステップ。
であるべきです。

栄養療法は家庭が現場。セルフチェックの重要性

さて、あなたがもし貧血だったとしましょう。
通常の保険医に行くと、鉄剤が出ます。最近だと栄養療法や分子栄養学をやっている自費のクリニックもあります。そういうクリニックでは、高額なヘム鉄のサプリが出たりもします。

鉄剤やサプリを飲んで、また病院にいっても貧血が改善していないことがあります。
子宮筋腫などで過多月経があれば、原因を治療することを考えます。
ところが・・・・原因がはっきりせずに、貧血を繰り返す方がいます。
保険医でも、意外と栄養療法のクリニックでも、貧血の治療をひたすら続ける。
貧血がどうしてくりかえされるか検討しないことが多い。

毎日3食の食事を摂っていて、食事に鉄分が含まれていないものを探すほうが難しい
まして鉄剤・鉄サプリを飲んでいるのに、なぜか貧血を繰り返す・・・・・・

一体なぜ??

そんな時に自分の体内環境を評価する。
日常生活の中でセルフチェックをして頂くことを重視しています。
それができれば、ご自分だけでなく、自分の周りの方々の状況を評価できるようになる。

私の栄養学の師匠は、当会のルーツになりますが、臨床栄養士を自任されていた佐藤章夫先生であります。その佐藤先生が口を酸っぱくしておっしゃっていたのが、セルフチェックの重要性です。

自分の体調を普段から把握しておくということです。
自分の体(体内環境)にもっと関心を持つこと。

慢性疾患が治らない場合、まず疑うべきは、
栄養素が皆さんの細胞臓器に届いているのか?
ということなんです。
少なくともはっきりしているのは、私達が食べたものすべてが必ず吸収、利用されてはいないということ。

ちゃんと消化して、分解、そして吸収できる体内環境になっていなければ、身体の中には入らない。
つまり、各細胞・臓器に栄養は届けられません。

栄養療法は決して医療の現場が主体ではありません
栄養療法は家庭が現場なのです。

日常生活の中で、生きる知恵として共有され、自覚されるもの。
予防医学としての栄養療法が本筋です。

身体が不調だから、病院に行く。
医者に言われたから、薬を飲む。

そういう状態ではいつまでたっても、自分や家族に何が起きているのかわからない。
自分や家族の健康上の不具合を最低限にする工夫は望めません。

繰り返しますが、

自分の体調を普段から把握しておくということです。
自分の体(体内環境)にもっと関心を持つこと。

が栄養(食事)療法のスタートです。

 

山道 玄(やまみちげん)
1967年生まれ
日本栄養医学食養協会 理事
現職/聖隷沼津病院 産婦人科部長
静岡がんセンター
鹿児島市立病院周産期センター
静岡医療センター勤務
プロフィール

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