新・医食同源 おいしい栄養医学ブログ

DHA、EPA サプリの起源

2018.01.09

Dr’s Choiceシリーズ『EPA635+DHA』

DHAおよびEPAの由来

DHAおよびEPA…日本ではω3不飽和脂肪酸として知られています。
その全ての始まりは’イヌイット健康調査1972’です。
アザラシしか食べないイヌイットがなぜ健康なのか?
イヌイット同様、肉食中心の欧米人には探求の的でした。
この謎を解くため企画・実行されたのがイヌイット健康調査1972’でした。
この有名な、今や’古典’と称されるこの調査…。
イヌイットが暮らす極限の地、グリーンランドはデンマーク領です。
そこでデンマーク人300名とイヌイット1,000名の血液検査を比較しました。

photo taken by Ansgar Walk (c)Ansgar Walk

イヌイット健康調査1972
衝撃の新発見

イヌイットはグリーンランドに暮らす少数民族。
我々日本人の仲間:モンゴロイドです。
彼らの地は氷に閉ざされる酷寒の過酷な環境です。
1万~2万年前に人類史に遍く訪れた’農耕革命’も彼の地に及ばず…
野菜・穀類の栽培など夢のまた夢。
極限の民族で主食はほぼアザラシのみです。

イヌイットの肉の摂取量はデンマーク人を遥かに凌ぎ世界一と判明。
また、脂肪を大量に摂取(飲用)していることも判りました。
つまり動物性脂肪・摂取量もデンマーク人を遥かに凌駕していたのです。

脂質の適正量は総摂取エネルギーの25%程度とされています。
対してイヌイット脂質接収量は35~40%に達していました。
にも関わらず、イヌイットには:
≫心筋梗塞 ≫脳梗塞 ≫高脂血症
等々…デンマーク人に多い血栓性疾患が殆どない!
動物性脂肪(アザラシ)なのに健康に良い!? ゚Д゚;)
欧米の医療関係者は呆気に取られました(゜o゜)

ω3不飽和脂肪酸を有名にしたS社さんは、
DHAを掲げ…青魚から作らると宣伝して来ました。
でも…当のイヌイット、実は青魚を全く食べません。
デンマーク人が発見したω3不飽和脂肪酸の出所…。
実は青魚でなくアザラシだったのです。

photo taken by Ansgar Walk (c)Ansgar Walk

イヌイットの秘密

アザラシの肉・脂肪に多いω3不飽和脂肪酸。
この脂に心臓や血管の疾患を防ぐ効果がある様だ…。
イヌイット調査以来、欧米ではEPA/DPAの研究が飛躍しました。
EPAの効果として、以下が臨床実験で続々立証されました:

★血液をサラサラにする
★中性脂肪を下げる

DPAの効果としては:

★EPAを超える血液サラサラ効果+血管修復機能がある

と判明。

DHAの場合、有名なモルモットへの投与実験があります。
その実験では脳の神経物質を活性化する結果が出ています。
が、純粋なDHAを人体に投与した医療結果は未だありません。

EPAがω3系不飽和脂肪酸の効果を代表する。
この認識が日本を除く世界の医科学・医療界のフツ―です。
ω3不飽和脂肪酸≒DHAとの認識が優勢なのは、日本だけなのです。
世界的な主流…EPA/DPA研究成果を日本で継承したのは;
★<医薬品>;持田製薬・製造/大正製薬・販売:’エパデール’
★<サプリ>;ニッスイ製造・販売:EPAドリンク’イマークS‘…になります。

著者は、Dr’s Choice/EPA635+DHA1日3粒飲用しました。
12月6日から始め1月6日に血液検査をしたら…
健康診断時に (’17年4月)153mg/dl を示したTG値は…なんと78mg/dlに下がっていました。
この期間諸々の事情で運動も出来ず、歩く機会さえなかったのです。
なので、カロリー過剰で高脂血症になるのでは?と不安でした。
事実、体重は3~4kg増加したのです( ;∀;)
にも拘わらずここ十数年、基準値超えだったTG値基準値圏内入り
35~149mg/dl>を果たしたのです!|д゚)

栄養医学から見た不飽和脂肪酸

ω3不飽和脂肪酸の前駆体(母体)であるαリノレン酸は:①EPA ②DPA ③DHA…この順番でオメガω3不飽和脂肪酸に代謝(変化)します。


なんだか ‘お呪い’ のよーです |д゚)
著者がこの ‘お呪い’ に拘るのは、
ω3系不飽和脂肪酸
c.f.
オメガω6系不飽和脂肪酸
の間にある
‘拮抗作用’栄養医学的には核心のお話しだからです。

脂肪酸は脂肪なので、エネルギー源であり細胞の原料です。
が、細胞膜を通過した脂肪酸…実は優先的ホルモン原料となります |д゚)
そして必須脂肪酸のω3系とω6系は供に、細胞機能を調節する’局所ホルモン’の原料になるのです。

出典: ホリスティック健康/栄養学入門 by 小池里予, 小池英

また新しい呪文の登場です。
脂肪酸が作るホルモンエコノサイド(局所ホルモン)です。
代表はプロスタグランジンですが、他に数種類あります。
全身を支配するホルモンは特定の内分泌腺で作られます。
対して、エコノサイドは細胞で作られます。
そして細胞レベルでの調節に特化します。
ので ‘局所ホルモン’と呼ばれるのです。

このプロスタグランジン(エコノサイド)…
原料=脂肪酸の違いによって 3グループに分けられます。
そしてグループ間には拮抗作用があります。
拮抗作用とは、相反する働きをして効果打ち消しあう作用のコト。
注目は、ω3系EPAω6系AA系由来のプロスタグランジン間の拮抗作用です。
この拮抗作用はアクセルブレーキです。
そして生理機能バランスを保っているのです。

<機能的拮抗>
★ω3<EPA由来:ブレーキ役> ①炎症抑制 ②血栓減少 ③ガン抑制 ④子宮弛緩 ⑤血管拡張
★ω6<AA由来:アクセル役> ①炎症促進 ②血栓増加 ③ガン促進 ④子宮収縮 ⑤血管閉塞

これに加えて量的拮抗作用が伴います。
ω3EPA系ホルモンが作られた分、ω6AA系ホルモンが作られません。
栄養医学的にはこの量的拮抗こそ重要なのです。
なぜなら、摂食行動(食+サプリ)でコントロール可能になるからです。

ω3系:ω6系理想比率は…1:1~1:3
西欧化した社会では…1:36<米国>、1:10<日本>です。
つまり現代人は、ω6系:AA由来プロスタグランジン超過剰
従って細胞機能のバランスは崩壊。
アクセル踏みっぱ|д゚)…実に’危険’な状態なのです(+o+)

ω3/ω6系不飽和脂肪酸は脂肪なので、エネルギーと細胞(一部)になります。
細胞膜を通過した脂肪酸は優先的に局所ホルモンの原料になります。
そして、エコノサイド(局所ホルモン)が作られ第三の調節系となります。

これらは、イヌイット調査が契機となった脂質研究:栄養医学の最新成果です。
この十年余りの間に解明された医科学的な’発見’なのです。
イヌイットが継承した食文化(アザラシの脂質摂取)は偉大です。
我々はイヌイットに学ぶべきですが…イヌイットになる必要はありません。

最新・栄養医学でイヌイットの偉大な知恵を、摂食行動として抽出しみると:
先ず、ω6系脂肪酸断ちをする。その後EPA/DPAを効果的に摂る。
となります!(^^)!
栄養医学を使って、細胞にω3系を届ける術を実行するコトで…
イヌイットの偉大な知恵を、現代社会に再現できます。

ω3系とω6系脂肪酸は、食物が脂肪酸に代謝される。
脂肪酸がプロスタグランジ’局所ホルモン’に変わる…
代謝過程を代弁する典型なのです(・∀・)。


Dr’s Choiceシリーズ『EPA635+DHA』

(一般社団法人日本栄養医学食養協会 理事 吉田 賢)

所属カテゴリ一覧

ページ上に戻る